サーミスタとは

サーミスタとはサーミスタは熱に敏感な抵抗器で、本体の温度が変化したときに、想定しうる電気抵抗の大きい変化を正確に表示することがその主な機能です。負温度係数 (NTC) サーミスタは、本体の温度が上昇すると電気抵抗値が下がり、正温度係数 (PTC) サーミスタは本体の温度が上昇すると電気抵抗値も上がります。2017年にリテルヒューズが買収した U.S. Sensor 社は、華氏 -100° から +600° 以上までの動作温度に対応するサーミスタを製造しています。予測可能な特性と優れた長期安定性のため、このサーミスタは温度測定や制御を含む多くのアプリケーションにとって最も有利なセンサーとして評価されています。

1833年にマイケル・ファラデーが硫化銀の負温度係数を最初に発見して以来、サーミスタ技術は絶えず改善されてきています。サーミスタの最も重要な特性は、疑うことなくその極めて高い温度抵抗係数です。現在のサーミスタ技術によって、極めて正確な抵抗ー温度特性を持つデバイスを生産できるようになり、さまざまなアプリケーションで最も利点の大きいセンサーになっています。

サーミスタ自体の温度が周囲環境からの導電や放熱の結果変化したにしても、デバイス内の電力消費による「自己発熱」により変化したにしても、温度変化に対応するサーミスタの電気抵抗の変化は明白です。

デバイス内での電力放散では、「自己発熱」に至るほどではない回路でサーミスタを使用する時、サーミスタ本体の温度は環境温度に依存します。サーミスタは、温度測定、温度制御、温度補正などのアプリケーションに使用する際には「自己発熱」しません。

デバイス内での電力放散により「自己発熱」が発生する回路でサーミスタを使用する場合、サーミスタ自体の温度は周囲環境の熱伝導率または温度に依存します。液面検知、エアフロー検知、熱伝導性測定などのアプリケーションで用いるサーミスタは「自己発熱」します。