放散

NTC サーミスタの熱放散定数

熱放散定数はミリワット / セ氏温度単位で表されます。この定数は、サーミスタで放散する際に、本体温度を周囲温度よりもセ氏 1 度高い温度まで上げるために必要な電力量を示します。所定のサーミスタの熱放散定数が分かると、設計エンジニアは特定のアプリケーションで「自己発熱」の量を算出することができます。

サーミスタの電力消費は通常、自己発熱による重大な温度測定エラーが発生しないようにするため、非常に低い水準で維持されます。

しかし、一部のサーミスタアプリケーションは、サーミスタ本体の温度を周囲温度よりも優に上回る温度に上げる「自己発熱」に多分に依存し、これによってセンサーが環境の熱伝導率のわずかな変化をも検知できるようにしています。これらのアプリケーションには、液面検知、液体流量測定、エアフロー測定などが含まれます。