ベータ(K)(ケルビンで表示)
サーミスタの材料定数。特に定めがない限り、B 定数は、0° および 50°C のときのサーミスタ抵抗値から算出されます。
電流時間特性
電流時間特性とは、電圧を印加・中断したときに、指定の周囲温度でサーミスタを流れる電流と時間との関係のことです。
熱放散定数は、任意の周囲温度で、サーミスタ本体の温度変化に対する熱放散の変化率(単位:ミリワット/℃)を表します。
負温度係数 (NTC)
NTC サーミスタは、本体温度が上昇するとゼロ負荷抵抗値が低下するサーミスタです。
最高動作温度とは、許容できる特性安定性で長時間サーミスタが動作できる本体の最高温度です。この温度は、内部・外部の加熱、もしくはその両方による結果であり、指定の最大温度を超えてはいけません。
サーミスタの最大定格出力とは、許容できる特性安定性で長期間サーミスタが放散できる最大出力です。
最大定常電流(IMAX)
パワーサーミスタの場合、機器を通過させられる DC もしくは RMS AC の最大連続定常電流のことです。リテルヒューズのパワーサーミスタの最大定常電流は、最大動作周囲温度が 65°C である前提で決定されます。動作周囲温度が 65°C を超える特殊アプリケーションの場合は、カスタム設計の機器をお求めください。
正温度係数(PTC)
PTC サーミスタは、本体温度が上がると、ゼロ負荷抵抗値が上昇するサーミスタです。
最大電力時の抵抗(RIMAX)
パワーサーミスタの場合、最大定常電流状態で機器がもつ抵抗の近似値のことです。
抵抗比特性
抵抗比特性は、25°C で測定したサーミスタのゼロ負荷抵抗値に対する 125°C で測定した抵抗値の比率のことです。
抵抗温度特性とは、サーミスタのゼロ負荷抵抗値と、サーミスタの本体温度との関係のことです。スタインハート & ハート方程式は、NTC サーミスタの抵抗対温度特性を数学的に表現する経験的表現です。定数を求めるための計算はかなり長いです。定数を求めるには、2017年にリテルヒューズが買収した U.S. Sensor 社のアプリケーション・エンジニアリング部門から BASIC プログラムリスティングのコピーをお求めください。
ROHS
特定の危険物質の使用制限
サーミスタの安定性とは、指定した環境または電気関連の試験条件にさらされた後で仕様特性を維持する能力のことです。
温度ワット数特性
サーミスタの温度ワット数特性とは、指定の周囲温度で、サーミスタの温度と加えた定常ワット数との関係のことです。
熱時定数は、ゼロ負荷条件下で段階的に温度を変化させた場合に、サーミスタの初期温度および最終温度の合計温度差のうち 63.2% 変化するまでに必要な時間のことです。
ゼロ負荷抵抗値とは、サーミスタからの電力放散が低いために電力がこれ以上低くなっても、抵抗値の変化はせいぜい 0.1%(あるいは指定測定許容範囲の 10 分の 1 のいずれか小さい方)に過ぎない場合に規定温度で測定したサーミスタの直流抵抗値です。
ゼロ負荷抵抗温度係数(アルファ T)
ゼロ負荷抵抗係数は、サーミスタのゼロ負荷抵抗に対し、ゼロ負荷温度抵抗値の変化率の指定温度(T)の比率のことです。