温度センサー製品向け適格性寿命試験

カスタムサーミスタと RTD プローブアセンブリ

2017年にリテルヒューズが買収した U.S. Sensor 社は、カスタムプローブアセンブリのシリーズ一式を製造しています。サーミスタと RTD における当社の経験と、プローブアセンブリの広範な試験との組み合わせにより、お客様のカスタムプローブ設計を製造するための理にかなった選択肢はリテルヒューズのみと言っても過言ではありません。

埋め込み設計の多くは、プローブが温度サイクルや以下の影響を受けると故障する可能性があることは周知の事実です:

  1. 一定の高湿度
  2. 凝縮湿度
  3. 一定もしくは一時的な湿潤環境

どれだけうまく、または深くサーミスタや RTD が埋め込まれていても、前述の条件下では、プローブに水分が侵入しがちです。水分の侵入は一般的にはセンサーの故障を引き起こしませんが、湿潤環境で抵抗値を測定しようとすると、その水分の伝導性が抵抗測定値のかなりの部分を占めることになります。これにより、測定デバイスの誤測定につながります。

サーミスタプローブを試験し、水分に耐えられるかを判断

リテルヒューズは、水分の侵入を防止するシーリング方法を開発しました。この当社独自のプロセスは、多くのアプリケーションで確かな実績があります。

設計の寿命を証明するため、当社のプローブ設計も、環境、電気、物理面の試験を受けています。以下が一般的なプローブ設計の認定試験です。

  • -40 から 180°C までの測定値を記録して順に並べる。
  • -40 から 180°C での熱衝撃サイクル(極限環境で最低 30分、および中間温度で最大 30 分)
  • 140°C 下、定格最大電流の 80% で熱衝撃 100 時間
  • 振動試験
  • 衝撃と落下
  • -40 から180°C までの測定値を記録

U.S. Sensor のサーミスタプローブ 2 本、環境試験の前後

リテルヒューズの部品はこのような試験に合格しており、プローブ上での平均温度測定値の変化は ±0.03°C (標準)のみ、許容差は ±1.0°C です。

右のプローブは上記の認定試験済みです。真鍮はかなり変色していますが、平均温度のドリフトは 0.03°C 未満です。