温度センサー加速寿命試験

継続的な試験とカスタム試験プログラム

2017年にリテルヒューズが買収された U.S. Sensor 社は、当社の温度検知装置の設計と機能を継続的に改善すべく尽力しています。サーミスタの全バッチについて、公称値や粘着、カーブ特性の試験が実施されます。そしてこの情報は、弊社の SPC(統計的プロセス制御)データベースに追加されます。このデータベースには、U.S. Sensor 社で製造されたサーミスタの第 1 ロット以降の情報が含まれています。

また、粘着や、温度特性と抵抗特性の比較による性能試験に加えて、環境的、物理的、電気的に厳しいさまざまな条件下での信頼性についても試験を実施しています。U.S. Sensor のサーミスタについて実施された試験の一部について、以下に概説します。

加速寿命試験(ALT)

サーミスタ群を PCB 上に実装し、腐食性雰囲気に 10 日間さらします。この試験では、高度の腐食環境における製品の故障を促すため、装置を高濃度の CO2、SO2 および H2S にさらします。リテルヒューズが開発した製造技術により、サーミスタはこの試験に問題なく合格しています。

塩水試験

サーミスタ群に対して、真水および塩水の浸漬と温度サイクルへの暴露を行います。塩水および真水バスは、0°C と 65°C の温度で準備されています。この温度間の移行を最小限(10 秒未満)にし、最大移行状態を作り出します。試験終了時に、温度−抵抗特性は許容差内に収まっていなければなりません。デバイスの絶縁抵抗も試験されます。

熱衝撃:200 サイクル

サーミスタは 80°C で 30 分間、その後 10 秒以内に移行し、-40°C で 30 分間暴露されます。この試験の後には通常 100,000 サイクルの熱衝撃試験が行われます。

熱衝撃:100,000 サイクル

このテストは 20°C で 45 秒、-20°C で 45 秒で構成されます。2 つの温度間の移行は 10 秒未満に最小化して、最大移行状態を作り出します。試験終了時にサーミスタが許容差内に収まっていなければなりません。